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2016年12月12日

【山岳部】同志社大学山岳会90周年・同志社讃嶺岳会75周年

合同周年記念会・祝賀会

東京都心では観測史上初めての11月中の積雪との報道もなされた11月27日、京都ホテルオークラにて同志社大学山岳会・同志社讃嶺岳会の合同周年記念会・祝賀会を開催いたしました。体育会山岳部の創部90周年、高等学校山岳部の75周年という節目の年に、今日まで山岳部が存続出来た事に対する先輩達への感謝の意を表すとともに、永きに渡りご支援をいただいております皆様方に御礼を申し上げる集いです。

学校法人同志社から水谷誠理事長、同志社大学から松岡敬学長並びに藤澤義彦副学長、同志社中学校・高等学校の木村良巳校長、同志社スポーツユニオンから豊原洋治会長並びに藤原理事長、幹部の皆様のご臨席を戴きました。古くからの山間もたくさん駆けつけていただきました。地元京都大学学士山岳会はじめ関西の各大学、関東からは慶應義塾大学はじめいずれも著名な大学山岳部OB会の会長、さらには遠く北海道からは北海道大学山の会の皆様です。またナムナニ峰登山、カント峰登山以来親しくさせていただいております毎日新聞社、毎日放送からも臨席していただきました。そして山岳会・讃嶺岳会関係者、合わせて176名のご参集を賜り、盛大に執り行うことができました。

記念式典の司会は、昨年の極西ネパール登山隊の隊員で、アイチェン峰6055mの初登頂者である高伽耶が務めました。体育会山岳部90年の歴史で、初の女性ヒマラヤニストです。
式典の初めに、この90年間の遭難者に対する哀悼の黙祷を行いました。山岳会・讃嶺岳会双方の会長である大日常男が挨拶のなかで、小中高大一貫教育の同志社であるが故に、高校・大学山岳部が連携し共に発展していく意義を述べ、90年・75年の永きに亘り遭難や部員ゼロ等の困難な時も多々ありましたが、今日まで存続出来た事は過去の先輩達の並々ならぬ努力に心から感謝を捧げたいと挨拶があり、藤澤義彦同志社大学副学長、山田和人日本山岳会副会長、豊原洋治同志社スポーツユニオン会長よりご祝辞を頂戴いたしました。

続いて平林前会長が「同志社大学山岳会の足跡」と題して、90年の歴史を振り返りつつ、山岳部・山岳会が西ヒマラヤにこだわるようになった経緯を、スライドを交えて講演しました。西ヒマラヤにおける同志社大学体育会山岳部・山岳会の活動には目覚ましいものがあり、この10年間でも3つの登山隊を西ヒマラヤに派遣しています。

西ヒマラヤでの活動概要並びに2007年クビ・ツァンポ源流域学術登山隊(クビ・カンリ峰6721m初登頂)の報告を千田登攀隊長より、2010年西北ネパール登山隊(チャンラ峰6563m初登頂)の報告を柴山隊員より、2015年極西ネパール登山隊(アイチェン峰6055m初登頂)の報告を仙田隊長よりいたしました。

山岳部・山岳会が行ってきた活動のなかで、もう一つ特筆されるのがネパールでの現地支援事業です。2015年の極西ネパール登山隊では、同年の春に発生したネパール大地震で被害をうけたクムジュン・スクールに対し校友会よりの震災義援金を届けました。また90周年記念事業として「シェルパの里」学校建設支援事業(耐震設計による教室棟の建設/校舎の完成は来年2月の予定)を行っております。式典では、和田副会長が支援事業の概要と経緯を説明し、この活動を共同で進めております坂茂建築設計事務所の原野ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク事務局長が中間報告をしました。そして最後に横川山岳部部長先生より皆様に謝辞を述べさせていただき、式典を終了いたしました。

祝賀会は、司会を高橋副会長が行い、同志社大学松岡敬学長、同志社中学校・高校学校木村良巳校長、京都大学学士山岳会松林公蔵前会長のご祝辞から始まり、次に山岳会・讃嶺岳会に数々の貢献のあった諸氏を特別功労賞として表彰いたしました。次に学校法人同志社大谷實総長をはじめ、多くの方々からいただきました祝電を披露致しました。そして乾杯へと進みました。乾杯のご発声は北村光雄スポーツユニオン名誉会長に執っていただき、お酒は京都市条例に則り日本酒としました。

宴たけなわ、ご歓談中ではありましたが、高校・大学山岳部の現役部員の紹介やビデオメッセージ(加賀白山で合宿中の大学山岳部員を代表して宇野主将のLIVE、山本一夫元コーチのご祝辞)の紹介など、新しい試みもしました。そして同志社大學應援団OB・OG会稲田秀一名誉会長のリードで、円陣を組みカレッジソングを高唱し、そして和田副会長より感謝の言葉を述べさせていただいて閉会としました。

同志社大学山岳会の90年、同志社讃嶺岳会の75年は紆余曲折のあった年月でした。しかしながら、スポーツユニオンの皆様をはじめ、関係各位に多大なるご支援をいただくことにより今日に到ることができました。これから先も安全登山を心掛けつつ未知未踏に対して果敢な挑戦を続けてまいる所存ですので、100年150年の歴史に向けて変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
簡単ではありますが、同志社大学山岳会・同志社讃嶺岳会の合同周年記念会・祝賀会の報告とさせていただきます。

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