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2016年6月17日

【フェンシング部】アジアジュニアVの吉村、同大から世界へ腕磨く

2月のフェンシング・アジアジュニア選手権(バーレーン)エペ個人優勝の吉村美穂(立命館守山高出身)が今春同志社へ入学した。世界ジュニア選手権(4月、フランス)にも出場したホープは「世界で勝つため、駆け引きを強化したい」と成長を誓う。

アジアジュニア選手権は予選を5勝1敗で突破。決勝トーナメント3回戦で長身の中国人選手に7-6で競り勝つと、準々決勝は苦手の台湾選手を15-4と圧倒。準決勝はシンガポールの選手に15-10、決勝を中国人選手に15-8で快勝した。世界を舞台に初の頂点となり、「強い選手に勝てたことが自信になった」と振り返る。

京都市左京区出身。小学4年で姉の多恵(同大、同志社女高出)の影響で、京都踏水会の教室に通った。多くの選手が全国高校総体団体種目のフルーレに取り組む中、世界大会で結果が出たエペに絞った異例のフェンサーだ。高校にはフェンシング部がなく、自宅のガレージなどで練習した。剣を突くスピードとフットワークを武器に、高2の夏に挑んだ南京ユース五輪で8強に進んだ。

関東の大学からも誘いを受けたが、競技に集中するため、自宅から通える同大に進んだ。北京、ロンドン五輪銀メダルの太田雄貴(森永製菓、平安高出)、同五輪代表の池端花奈恵(乙訓高教)を輩出した名門に「先輩や同級生と高め合えることがうれしい」と喜ぶ。

福﨑 諭監督は「運動能力が高く、攻める間合いにセンスがある」と活躍に期待する。今季の目標は「世界ジュニア選手権でメダルを取りたい」。4年後の東京五輪出場を見据え、世界の階段を一歩ずつ上る。

*吉村美穂選手はスポーツ健康科学部1回生

2016.6.7京都新聞朝刊 『Road to Tokyo』河北健太郎記者

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